子どもの思考力を育てるには

勉強録

この前4か月健診を受けたところ、おはぎちゃんは63cm、6.5kgになってました!生まれてから16cmも伸びてる!うれしい~( ;∀;)

あと地味に気になっていた後頭部のハゲ。きなこの母からは「おはぎちゃんじゃなくておハゲちゃんだね!」と言われていました…笑

でも4か月健診の会場には後頭部おハゲちゃんが何人もいました!ちょっとハゲすぎ?と思っていたから安心した~( ;∀;)

早く髪の毛伸びるといいな^^

話は変わって、今回は子どもの思考力の育て方についての文献を読んだので紹介します。

point① 思考力の大切さ

 みなさんはフランクルという人を知ってますか?私は文献を読むまで知らなかったんですが、20世紀最大の悲劇といわれるナチスの強制収容所から生還した心理学者です。フロイト、ユング、アドラーに次ぐ「第4の巨頭」といわれているみたいです。

フランクルは第二次大戦のときにドイツ・ナチスに捕えられ、強制収容所で強制労働に従事していました。ある時、囚人たちの耳に12月24日に自分たちは解放されるというニュースが伝わってきました。12月24日の朝、今か今かと待ちわびる人々の耳に届いた知らせは「解放されるというのはデマであった」という残酷な知らせでした。

その途端、身体に何の障害のない人々がショックのあまりに心停止状態に陥りばたばたと倒れて息絶えてしまったそうです。

上記はフランクルの体験記ですが、この体験からフランクルは「人は頑丈な身体よりも精神力である想像力を働かせることによって生きる力が与えられている」といったことを述べています。

確かに生きていくと様々な課題に直面します。その課題に答えなど決まっていませんし、よりベターな方法を考える思考力が必要となりますよね。

書籍の「AI vs 教科書が読めない子どもたち」にもありましたが、今後はAI技術が発達し読解力が必要となっていきます。これからの時代を生きていく子供たちには思考力や物事を考える癖をつけてあげたいですね。

point② 日本の学生の学力は先進諸国の中で最下位

OECD(経済協力開発機構)が各国6千名に実施した国際学力調査の結果をみると、日本の高校生は論理力や記述力を必要とする課題に白紙答案が多く、先進諸国では最下位の成績だったみたいです。

どうやら欧米では、キンダーガルテン(幼稚園年長組に該当する)から言語技術を学び、パラグラフの構成の仕方や、論拠をあげて説明する表現方法を練習しているらしいのです!欧米すごすぎ…!

文献の中では結論先行型作文教育をしていくために、5歳半過ぎから答えや解説を与えずに、「どうしてだろうね?」と子どもに質問を返し、一緒に考えてみることを勧められていました。

子ども自身に理由や論拠を考えさせるようにしていくと良いみたいですよ^^

point③ 学力格差は幼児期から始まっている

日本・韓国・中国・ベトナム・モンゴル、各国3千名の3、4、5歳児とその保護者全員、それからこの子たちを担当している保育所や幼稚園の先生方全員に短期縦断調査(リテラシー調査)を実施したところ、幼児期の語彙能力と書き準備能力は、小学校の国語学力に影響することがわかりました。

この調査では、71文字の読みの力、鉛筆で文字を書く準備がどれほどできているかの模写力、語彙検査が行われました。その後、同じ子どもたちが小学校に行って1年間学習をした後、読解力のテストを受けたところ、園児の頃に語彙力と模写力が高かった子どもは小学校でのテストでも高得点を取ることができました。

point④ 共有型しつけのすすめ

それでは、子どもを考える人になるように育てるにはどのようなしつけが良いのでしょうか。

しつけには「共有型しつけ」「強制型しつけ」の2種類あるようです。

共有型しつけ…親子のふれあいを大切に、子どもと楽しい経験を共有したいというしつけ方を指しています。

強制型しつけ…子どもをしかりつけるのは親の役目、悪いことをしたら罰を与えるのは当然だ、力のしつけも多用している、言うこと聞かなければひっぱたいたりするようなしつけです。

文献を読んで一番驚いたことは、幼児期に強制型しつけを受けていた子どもや小学校1年生の国語や算数、体育などを先取り教育している幼稚園や保育所の子どもは国語の成績が低下し、自由遊びの時間が多い幼稚園や保育所の子どもの方が語彙力が高いという結果が出てたことです!

共有型しつけの母親たちは、子ども自身に考える余地を与えるような共感的で援助的なサポートをしていました。子どもに敏感で子どもに合わせて柔軟に調整しています。それに対応するように、子どもは主体的に探索し、自立的・自律的に考えて行動することが多かったようです。

2000世帯に調査したところ、偏差値68以上の難関大学・学部を卒業して難関試験(司法試験や国家公務員試験、医師国家試験など)と突破した息子・娘をもつ親は、子どもと一緒に遊び、子どもの趣味や好きなことに集中して取り組ませたそうです。また絵本の読み聞かせも十分に行っていたことも明らかになりました。

早期教育が良いという話を聞いたことがありましたが、あくまでも主体的に、という点が大事みたいですね!

今日の勉強録

「子どもにはすぐに答えを出さずに考えさせよう!そして幼児期のころから子どもと一緒に楽しい思い出を作ろう!」

社会心理学では楽しい気分の時には記憶力が高まり、不快な時には記憶力が低下するという結果が出ています。それを考慮すると、一緒に楽しみながら学ぶことが大切ということがわかりますね^^

文献中では、次の5点を提案されていました。

  • 1.子どもに寄り添うと、安全基地になる。
  • 2.その子自身の進歩を認め、ほめる。
  • 3.生き字引のように余すところなく定義や回答を与えない。
  • 4.裁判官のように判決を下さない。禁止や命令ではなく提案の形で言う。
  • 5.子ども自身が考え、判断する余地を残すこと。

時には強制型しつけになってしまう時もあるかとは思いますが、共有型しつけを意識して、主体的に考えてさせるようにしていきたいですね^^

参考文献:どの子も伸びる共有型しつけのススメ~子育てに「もう遅い」はありません~

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