前回の投稿では、3歳未満から保育園に預けても預けなくても子どもの発達には影響はないことを書きました^ ^
それでは実際に保育園を選ぶ時、どんな保育園が良いのか悩みますよね〜
今回は、保育園を選ぶときに確認すべき項目をご紹介します!
point① 大人と子どもの人数比率
結論から言うと、保育士1人に対する子どもの数は少ない方が良いそうです!
アメリカ小児学会と米国公衆衛生協会によって推奨されている保育ガイドラインでは、大人と子どもの人数比率について下記のように設定されています。
- 6ヶ月から1歳半まで : 子ども3人に対して保育者1人
- 1歳半から2歳まで : 子ども4人に対して保育者1人
- 2歳から3歳まで : 子ども7人に対して保育者1人
また、グループの大きさに関しても記載されていました。
- 6ヶ月から1歳半まで : 1グループ6人まで
- 1歳半から2歳まで : 1グループ8人まで
- 2歳から3歳まで : 1グループ14人まで
アメリカでは、年齢が小さい子どものクラスの方が上記の基準を満たしていない場合が多かったです。
基準を満たす保育園に預けられていた子どもは、基準を満たしていない保育園に預けられていた子どもよりも、言語理解力が優れており、問題行動も少なめだったという結果が出ました。
この結果は、家庭の収入の違いや母親の子どもに対する感受性を考慮しても揺るがない確かなものだったそうです!
point② ポジティブな養育をしているかどうか
まず、ポジティブな養育とは、『子どもの行動に対する感受性の豊かさや子どもとの頻繁な関わりがある』ことです。具体的には下記の通りです。
●ポジティブな態度を示す
保育者はいつも元気で明るく子どもに接しているか。子どもにしばしば微笑みかけているか。
●ポジティブな身体接触をする
子どもを抱きしめたり、手を繋いだりしているか。子どもをなぐさめているか。
●子どもの発声や発話に応答する
子どもが言ったことを復唱したり応答したり、質問に答えたりしているか。
●子どもへの質問
『yes』や『no』で簡単に答えられるような質問をすることで、子どもが話をしたりコミュニケーションをとることを促しているか。
●子どもへの話しかけ
子どもの行動を褒めているか、学びの手助けをにているか、お話を語ったり、歌を歌ったりしているか。
●発達を励ます
子どもが立ったり歩いたりする手助けをしているか。例えば乳児の場合は、うつ伏せでしばらく寝かせることで、背中と首の筋肉が強くなり、ハイハイが出来るように手助けしているか。年齢が上の子にはパズルや積み木の遊びを手伝いしているか。
●社会的な行動の推奨
他の子どもと一緒に遊んだり、おもちゃを一緒に使ったりすることを勧めているか。
●読む力を伸ばす
子どもに本を読んであげているか。子どもにページをめくらせたり触らせたりしているか。絵や言葉を指差ししているか。
●否定的な関わりを回避する
子どもとのコミュニケーションを大切にし、無視することがないように努めているか。
上記のようなポジティブな養育が多ければ多いほど質の良い保育とされています。
保育士がより少ない人数の子どものケアをすれば、ポジティブな養育はより多く出現し、子どものより良い発達に繋がります。
また、保育士の教育歴が長く専門教育の程度が高い保育者ほどポジティブな養育が多く出現しています。
point③ 保育の質と子どもの発達
分析の結果、より質の高い保育を受け続けた子どもは、より低い質の保育を受けた子どもと比べて知的発達と社会性の発達ともに良好だということがわかりました!
今日の勉強録
『保育士に対する子どもの数は少ない方が良い』
ポジティブな養育についてかなり色々書いてあったんですけど、結局は保育士1人にどれだけ負担がかかってるか、というところをチェックするのが良いと思いました!
保育士さんに余裕があればあるほど丁寧な保育してくれますしね^ ^
今回のは3歳までの保育についてだったんですが、3歳以降の保育についても参考になりそうですね^ ^
参考文献
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