『生後3か月までは外に出しちゃダメなのよ!』母からの助言
娘、おはぎちゃんを9月に出産してようやく生活が落ち着いてきた12月、少しでも旅行気分を味わいたい!ということで我が家もGO TOトラベルを利用して近所の旅館を予約しました。そのことをたまたま電話した母に話すと・・・
母「年末の旅行、やめておいたほうがいいんじゃない?」
きなこ「え!なんで??」
母「今の人は赤ちゃんを買い物とかに連れまわしてるけど、本当は生後3か月までは外に出しちゃダメなのよ!」
きなこ「おはぎちゃんのことを考慮して近所の旅館にしたんだけど、具体的に何が良くないの?」
母「理論的にきちんと説明できないけど、昔からそう言われてるのよ!お母さんも親からそう教わったから。」
根拠ないのか笑 コロナのこともあって部屋食のプランとかにもしたのに・・・笑
ということで、実際どっちなの!?と思い調べてみました。赤ちゃんの外出のタイミングで気をつけることとしてよく書いてあったのが、「人混みにいかないこと」。そこで、赤ちゃんの免疫についての文献を読んでみました。(少し古い文献になります。)
参考文献:胎児・新生児・乳幼児期における細胞性免疫能の発達に関する研究―Pllytollemagglutinin刺激によるリンパ球反応態度よりの検討―
point ①赤ちゃんは抗体を妊娠中と初乳から獲得している。
- ・赤ちゃんは妊娠3~4か月頃からIgGという免疫を獲得している
- ・分娩時には既に母親と同等、またはそれを上回るレベルまである
- ・妊娠中からすでにこのIgGが発動されているとの考えがある
- ・初乳からはIgAという抗体が含まれており、出産後初乳を飲ませることによってこのIgAを獲得している
IgG…5種類ある抗体の1つで、全体の75%を占めています。病原細菌や毒素を中和する。
IgA…全体の12%を占めており、皮膚や内臓等の表面に付着し透過することにより侵入する病原体を防ぐ特性がある
しかし、母親からの IgG 抗体は出生後3~6月で低下するらしいです。
point②出生後のリンパ球数は成人の2倍!
リンパ球とは、白血球の一部で、細菌やウイルスなどの病原体に感染した細胞を攻撃したり、排除したりする働きをもっています。
このリンパ球の数が、生後の赤ちゃんは成人の2倍あり、2年間は増減しないという報告があります。しかし、この時点では赤ちゃんの免疫は完全なものではないそうです。5歳時点で免疫は完成し、リンパ球は成人の値まで減ります。
赤ちゃんは免疫の機能が未熟な代わりにリンパ球の数を多くして体を守っているということですね。
今日の勉強録
『もっとも感染症にかかりやすいのは2歳から5歳ころまで。』
point①とpoint②を考慮すると、赤ちゃんは免疫機能が未熟なかわりに出生児には母親から抗体をもらっていたり、リンパ球を多く保持していたりすることで体を守っています。しかしリンパ球は2歳頃から低下していくため、2歳から5歳頃までがより感染症にかかりやすく、生後1か月と3か月ではあまりかわらない、ということになります。
赤ちゃんってめちゃめちゃか弱い生き物ってイメージだったけど、意外と自分の身を守る術は持ってたのね!という感想でした^^
その後我が家はコロナとおはぎちゃんの体調に気をつけつつ旅館へ泊りに行ってきました~!(まだ首がすわっていないのでかなり気をつかいましたが)
このブログでは、子育てをしていく中で疑問に思ったことを医学系・教育系文献で調べて、根拠のある情報をみなさんに共有していきたいと思っています。
もし良かったらまた見に来てください!ではでは~^^
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