「努力すれば夢は叶う!」といった言葉をよく聞くんですが、みなさん努力できますか?
私は努力が苦手で、本当に危機感を感じないと本気を出せないタイプです笑
なので毎日コツコツと努力を継続できる人はすごいな、と思うのと同時に、努力できるのはモチベーションが高いからとか根性があるとかそういうふうに思っていました。
が、実は努力できるかどうかって親の遺伝子が影響するそうです。
point① 脳の構造で努力できるか決まる
アメリカのヴァンダービルト大学の研究チームが行った実験で、脳のモニタリングをしたところ、努力出来る人と出来ない人には脳の動きに大きな違いがあったそうです。(ちなみにヴァンダービルト大学は、アメリカの総合大学ランキングで20位以内に入る優秀な大学です。)
努力出来る人は、脳の線条体という快楽を感じるために重要な部分が活発になっていたそうです。
つまり、「これをやったら、○○できるようになる!」などの未来の良いことを予測することで多くの快楽を得て、それが努力する活力になっていることがわかりました。
逆に、努力が出来ない人は先ほどの線条体という部分はあまり機能していなかったそうです。
その代わり、島皮質というものごとの損得勘定を計算する部位が活発になっており、「無駄だからやめよう」といったブレーキがかかっていることがわかりました。
つまり、努力出来る人、出来ない人の違いは根性があるかどうかではなく脳の構造によることろが大きいという結果になりました。
point② 子どもに努力させるには
努力しないのはやる気がないからではなく、脳の構造が原因なんだということがわかったところで、諦めるしかないんでしょうか…
自分のことは諦めがついたとしても、子どもは出来れば頑張って欲しい!と思う人も多いのではないでしょうか。
そこで、子どもに努力させる方法がハーバード大学の研究でわかっています。
それは、目の前のにんじん作戦!
ハーバード大学のフライヤー教授は、約250校、小学校2年生から中学校3年生までの約3万6千人もの子どもを対象に2つの実験を行いました。
- テストや通知表の成績が良かったらご褒美をあげる
- 本を読む・宿題をする・学校に遅刻せずに出席するなどのインプットがきちんと出来ればご褒美をあげる
この2つの実験を行った結果、インプットをしたときにご褒美を与えた生徒達だけ学力が上がったそうです。特に効果が高かったのは、本を読むごとにご褒美を与えた生徒達でした。
成績が良かったらご褒美をもらえる生徒達は全く学力が伸びなかったそうです。
point③ 子どもは目の前の利益を優先する
では、なぜインプットしたときにご褒美をもらえる子ども達の方が学力が上がったのでしょうか。
上2つの実験の違いは、近い将来にもらえるか・遠い将来にもらえるか、というところです。
実は、人間には目先の利益が大きく見えてしまう性質があります。
「本を読んだらご褒美がもらえる」は、本さえ読めばすぐにご褒美がもらえる、ということなのですぐに実行してご褒美がもらえます。
それとは対照に、「成績が良かったらご褒美をもらえる」というのは遠い将来になるため、勉強をやった方が良いというのは頭の中ではわかりつつ、ゲームや漫画など近くの楽しいことを優先してしまうそうです。
その結果、インプットすればご褒美がもらえる生徒達はご褒美をもらうために勉強や読書を頑張ったのに対し、成績が良ければご褒美をもらえる生徒達は勉強よりも目の前にある楽しいことを優先させてしまったようです。
今日の勉強録
「努力出来ない子どもには、目の前のにんじん作戦を!」
私も夫も努力出来ない人間なので、娘は高確率で努力出来ない子に成長するでしょう。。。
勉強して欲しいときは、将来が~とかそういう話しをするんじゃなくて、1時間勉強したら500円あげるよ、と言ってご褒美で釣りたいと思います。
お金がかかるなあ。。。
出典:
あなたの脳のしつけ方(著)中野信子
学力の経済学 (著)中室牧子
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