みなさんは、国語・数学・理科・社会・英語の中で将来一番必要になる科目はなんだと思いますか?
最近、一番重要だと言われているのは「国語力」。
国語力が弱いと、文章の理解に乏しいため数学や理科、社会などの国語以外の科目でも何を言っているのか理解できず、中学や高校に進学しても授業がいまいち理解できない、テストで何を問われているのかわからない、そして社会人になったら書類を理解するのに時間がかかる、論理的に話すのが得意でないので自分でも何を言っているのかわからなくなってしまう、という影響が出てしまうそうです。
逆に言えば、国語力が上がれば全ての教科の点数が向上する可能性は大いにあるし、社会人になったら論理的に話すことで相手にも理解を得やすくなり仕事もスムーズに進むはずです。
今回は、その「国語力」についてまとめてみました。
point① 国語力ってなに?本当に必要?
まずは、国語力とは何か?というところから。
国語力とは、「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」と語彙力や文法などの国語の知識のことです。
これらの国語力がなぜ必要なのかというと、
・文章の意味を的確に理解する
・自分が感じたことを言語化する
・今何が起こっているのか分析する
・どうしたら問題を解決できるか考える
・人の表情や態度から、その人の考えていることを察する
・相手が理解しやすいように伝える
これらすべてに必要不可欠だからです。
もしこの国語力が弱いと、自分の言いたいことが上手く伝わらず相手に誤解を与えたり、相手のことを誤解してトラブルになったりいじめに発展してしまうかもしれません。
そのため、国語力は人が生きていくうえで必要不可欠な能力であると感じます。
また、勉強に関して言えば、2025年の大学入試から「思考力・判断力・表現力」を測るために記述式の問題が導入される予定です。
今までのセンター試験は塗りつぶしだったので基本的に知識の量でこなすことが出来ましたが、これからは国語力が問われています。
国語だけでなく理科や社会も非常に長い文章を読んでから問題に入るので、国語力がないとその他の教科も厳しくなるそう。
さて、この国語力はどのようにして伸ばせばよいのでしょうか?
point② 国語力の伸ばし方
絵本の読み聞かせ
国語力には、語彙力が欠かせません。言葉は、理解力UP・表現を豊かにする・考える基盤になります。そのため、大人が子どもに絵本を読み聞かせることが大切だと言われています。
子どもの語彙力を向上させるためには、色んな種類の絵本を読んであげるよりも同じ絵本を何度も何度も繰り返し読む方が語彙力が向上することが京都府立大学の研究でわかっています。
最初は絵に注目をしていても、何度も繰り返し読むことで言葉の方に注目が向き、結果語彙力が育つそうです。
語彙のインプットは大人になるまでずっと大切だと言われているので、幼少期から本に触れ合わせて本好きな子に育ってほしいですよね^^
わからないをなんとなく放置しない
子どもが成長すると、いろんなことに対して「なんで?」と聞いてくるようになりますよね。
子どもがなんで?と聞いてきたときに、答えを教えてあげたり一緒に調べたりする親御さんは多いと思います。
しかし、忙しい時や答えがわからなくてなんとなく誤魔化してそのまま・・・ということありませんか?(私は娘に「これなに!?」と聞かれてわからないまま、ということがよくあります笑)
子どもが質問してきても答えがわからず結局そのまま、という体験は、子どもに「物事はわからないままでも生きていくうえでさほど問題ない」と認識させてしまい、わからないことを放置する癖がつく可能性があります。
さらに、国語の文章・数学の定理など本当はわかっていないのに暗記だけしてテストで良い点をとると、理解していない部分について考えるよりも暗記の方が楽だから暗記に頼る方向へ進むことになってしまうそうです。
結果、知識問題だけは得意だけども長文問題や少し難しい問題が出題されてきたときは何を問われているかすらわからない状況になる、という恐ろしい将来が待っています。
言い換えをさせる
数学の定理や各教科の問題文など本当に理解しているのか、それを確認する方法が子どもに自分の言葉で言い換えてもらうことです。
もし自分の言葉で説明できないようであれば、それはわかったつもりになっているだけで実は理解していないんだそう。
子どもはすぐにわかったつもりになるので、そこで待った!をかけ、いかに自分の言葉に言い換え出来るかを確認する習慣が大切なんだそうです。
この言い換えについては、考学舎代表の坂本聰先生の著書「国語が得意科目になるお絵かきトレーニング」に詳しく書いてあり、国語力UPの練習帳にもなっているので、興味のある方はぜひ読んでみてください^^
絵から文へ、文から絵へ言い換えするの発想が面白く、子どもと楽しく国語のトレーニングできる一冊になっています。
楽天で「国語が得意科目が得意科目になるお絵かきトレーニング」を検索普段の会話を少しだけ意識する
トレーニングはちょっと面倒くさいな、という方には普段の子どもとの会話を少しだけ意識する方法をおススメします。
子どもの会話を深堀りしていくことで、子どもが論理的に話す練習になるんだそうです。
子どもとの会話のなかで、
・なんで?
・どんな風に?
・具体的にどんなことがあった?等
を意識することで、因果関係や理由付け、根拠を述べる練習になります。
この方法は、投信衛星予備校講師・論理文章能力検定評議員である出口汪先生の著書「子どもの頭がグンと良くなる!国語の力」に詳しく書いてあります。
要所要所に漫画が載っていて非常にわかりやすかったので、忙しいママ・パパにもおすすめです^^
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「国語力は子どもが赤ちゃんの時から~小学生くらいまでが勝負!」
なぜ小学生くらいまでが勝負かというと、文章を理解するのが難しくなり読解力が必要になるのは中学生くらいからです。
中学生、高校生になってから読解力を伸ばすトレーニングをしようとしても、本人的には「勉強はわからないけど、楽しいし別に困ってないからやらなくて良い」と言われてしまう可能性が高くなってしまいます。
なので、子どもがまだ小さい時から一緒に国語力を伸ばす取り組みをすることが大切になってきます。
私の娘はまだ1歳ですが、言葉でコミュニケーションをとれるようになったら、普段の会話から意識していきたいと思います。
出典:
文部科学省 これからの時代に求められる国語力
幼児期の集団および家庭における絵本の読み聞かせと認知能力
国語が得意科目になるお絵かきトレーニング (著)坂本聰
子どもの頭がグンと良くなる!国語の力 (著)出口汪
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