親が年収高いと子どもは成績が良くなる、という噂はなんとなーく聞いたことはありました。
親の年収次第で子どもの将来の幅が決まるというのは、結構残酷なことですよね。
今回は、文部科学省の親の年収と子どもの学力の関係と子どもの学力の本質に関してご紹介したいと思います^^
point① 親の年収と子どもの学力
内閣府の情報によると、世帯所得と学力はやはり比例するそう。
こちらの図をご覧ください。
確かに、年収が上がるにつれて成績も良くなっていますね~
一番差があったのは小6の算数Bで、25%の差がありました。
やはり年収が高いとお金の余裕ができて、子どもにより良い環境を作ってあげることが出来るからですかね…お金だいじ!
point② 学力が高い子と低い子の親の違い
本当に年収が良いだけで子どもは学力高くなるのか??
お茶の水大学の研究内容をご紹介します。8093人の子どもの保護者にアンケートをとっています。
学力が高い子の親がやっていなくて、低い子の親がやっていたこと
- 毎日「勉強しなさい」と言う
- 親がスマホでゲームをする
- テレビのワイドショーやバラエティー番組をよく見る
- スポーツ新聞や女性週刊誌をよく見る
- パチンコ・競馬・競輪によく行く
- カラオケに行く
学力が低い親がやっていなくて、高い子の親がやっていたこと
- 子どもが小さい頃、絵本の読み聞かせをした
- 博物館や美術館に連れていく
- ニュースや新聞記事について子どもと話す
- 家には本がたくさんある(漫画や雑誌を除く)
- テレビゲームで遊ぶ時間は限定している
- 子どもが英語や外国の文化に触れるように意識している
- 本を読む(漫画や雑誌を除く)
- 新聞の政治経済の欄を読む
- パソコンでメールをする
学力が高い親は、ニュースや文化を通して子どもと触れ合っているのがわかりますね。
それにしても学力が高い子の親は「勉強しなさい」って言わないし、バラエティー番組も見ないんですね・・・
point③ 大事なのは子どもの好奇心
脳医学者である東北大学の瀧靖之先生は、学力の本質は「好奇心の差」と述べています。
習い事以外で、子どもの好奇心を十分に伸ばせれば、親の収入は関係がなくなるそうです!
社会心理学では「楽しい気分の時は記憶力が高まり、不快な時には記憶力が低下する」ということが明らかになっているので、好奇心を伸ばしてあげることはとても大事ですね^^
今日の勉強録
『学力の高い子の親は、ニュースや経済に興味があり子どもとの触れ合いを大事にしている』
ちなみに、学力が高いこと低い子の親で一番差があったのが「家に本がある(漫画・雑誌を除く)」でした。
さらに学力が高い子の親は、「よく本を読む(漫画・雑誌を除く)」の項目も高かったので、親が本を読んでいたら子どもも自然と本を読んだりするということが予測できますね。
瀧先生は、好奇心を伸ばすには図鑑を与えることが良いとおっしゃっているので、子どもに図鑑を見せてあげるのも良さそうですね!
出典
内閣府 日本の子供の貧困に関する先行研究の収集・評価
お茶の水女子大学委託研究・補完調査について
「賢い子」に育てる究極のコツ (著) 瀧靖之
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